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トレンドExpress、シリーズCラウンドで グロービス・キャピタル・パートナーズ、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、DNX Venturesなどから約33億円の資金調達を発表 ~中国に加え、さらなるグローバル成長に向けた積極投資を強化~

2022.10.19

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中国を中心とした越境ビジネスプラットフォームを展開する株式会社トレンドExpress(東京都千代田区、代表取締役社長CEO 濱野智成、以下:トレンドExpress)は、グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社をリード投資家として、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、WMパートナーズ株式会社、サファイア・キャピタル株式会社、電通ベンチャーズ、DIMENSION株式会社に加え、既存投資家であるDNX Ventures、株式会社MTG Ventures、株式会社エアトリからシリーズCラウンドの資金調達を実施することをお知らせいたします。

このたびの調達資金によって、越境ビジネスプラットフォーム事業の成長加速に向けて、データテクノロジーを中心とするテック領域や多彩なタレントの採用や育成に積極的に投資をして参ります。

当社はこれまでに約12億円の資金調達を実施しており、今回のシリーズCラウンドにより、累計資金調達額は約45億円となります。

資金調達の目的

1.プラットフォームの拡大に向けたテック投資
越境ビジネスプラットフォーム事業の強化を目的としたシステム開発投資の実施。

2.多彩なタレントの強化
当社のコアであるデータ解析技術やプラットフォームビジネスを拡大するためのエンジニアリング人材、事業成長を促進するための事業家人材、上場準備やさらなる経営基盤強化を図るためのコーポレート人材の採用・育成の強化。

3.中国に加え、さらなるグローバル展開を加速
中国メインランドのビジネスに加え、さらなるグローバル展開を見据えたグローバル市場開発の強化。

 

コロナショックを経ての急成長〜直近の事業概要と今後のビジョン〜

トレンドExpressは、2015年11月に設立し、”爆買いブーム”の需要取り込みの波にのり、インバウンド顧客の需要予測ツールの開発、中国消費者に向けたPRサービスの提供、シリーズBでの調達資金を活用して越境ECプラットフォーム事業を開発し、事業の立ち上げ期から2019年まで年平均200%以上の売上成長を続けてまいりました。2020年の新型コロナウイルスのパンデミックにより、売上の60%の構成比だったインバウンド需要売上は消滅。当コロナショック後は、アウトバウンド領域(中国現地法人向け事業、越境EC)に積極的に舵を切り、クライアント価値の最大化と事業成長に注力。ソーシャルコマース事業など新たな独自サービスや事業の開発を進め、2021年はコロナ前の売上の約3倍の成長を達成し、2022年以降も成長拡大が予定されています。

現在は、「国境の先に、新常識を。」をコンセプトに、グローバルブランド企業の商品開発、生産需要の精緻化、調査・広告、流通販売、CRMなどのバリューチェーンを支える越境ビジネスプラットフォームを提供しています。今後は、対象国を中国以外の国に拡大して事業を展開してまいります。

昨今「失われた30年」と称されるように、日本経済の長期停滞が続いています。さらに、今後加速する人口縮小によって、内需の低下が進み、経済大国としての国際的な競争力の減退も懸念されています。一方で、世界ではアジアを中心に経済成長がさらに加速していくことが予想されます。日本の優れた商品・サービスを評価し、買い求める生活者の需要を取り込むことは、日本経済活性化に向けた大きなチャンスであり、命題です。

トレンドExpressは、日本経済の活性化にむけた外需の取り込みを図るべく、祖業であるデータ解析の技術を軸にした越境ビジネスプラットフォーム事業を通じて、日本企業のグローバルビジネスを支援してまいります。
当社の越境ビジネスプラットフォームにおいては、近年注目を高めるSDGsなど社会課題解決に資する取り組みにも対応しています。すでに中国市場において、企業の生産活動と生活者の消費行動をデータで精緻に解析し、最適な需給バランスにもとづくサスティナブルな事業活動を支援・推進する実績も出ています。

今後もトレンドExpressは、国境の先に新常識を生み出し、日本ブランドの世界的成長に貢献してまいります。

トレンドExpressが提供する越境ビジネスプラットフォーム事業概念図

トレンドExpress 代表取締役社長CEO 濱野智成コメント

「このたびは、先行き不透明な世界経済や厳しい金融市況下にも関わらず、当社のビジネスやチームを評価・信頼、そしてご期待いただいた投資家の方々に心より感謝いたします。当社のようにグローバルにチャレンジする事業にはリスクも伴いますが、挑戦なくして結果は得られません。いかなる逆境も乗り越え、日本発のグローバルベンチャー企業として、日本の人口縮小課題の解決や日本の世界的成長への貢献に向けて、引き続きチーム一同で全力を尽くして参ります。本資金調達を1つの武器にして、国境の先に新常識を生み出すプロダクトやソリューションを開発・提供して参ります。」

投資家からのコメント 

グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社
代表パートナー 高宮 慎一氏(写真左)、シニア・アソシエイト 中村 達哉氏(写真右)

コロナを機に再拡大したグローバルEC市場の中でも、中華圏市場は300兆円を越える超巨大市場になります。他方、市場変化及び新陳代謝の早さから、中華圏は外資企業にとって中長期的なブランド構築が難しい市場でもありました。その中で、トレンドExpressはソーシャルセラーという新たなチャネルを活用したユニークな事業モデルを構築しており、既に名だたる大手ブランドで実績を出すに至ってます。市場・事業の魅力は勿論、それ以上に濱野さん・中澤さん・倉澤さんからなるチームに魅了され、この度ご縁をいただきました。今後は「日本発のクロスボーダーECインフラ」の実現に向けて、がっつり支援させていただきます!

DNX Ventures / 日本代表 Managing Partner 倉林 陽氏

トレンドExpressには2017年のシリーズAにリード投資させて頂いて以来、今回で三度目の出資をさせて頂くことを嬉しく思います。トレンドExpressは中国のソーシャルビッグデータ解析をコア技術にして、コロナ禍以降のネットショッピング需要の高まりにいち早く応え、ソーシャルセラーを活用した中国越境ソーシャルコマースの企業へと進化を遂げました。濱野CEOを中心とするエキスパート集団のもと、今回のラウンドで調達した資金を活用し、日本ブランドを「国境の先」に導くプラットフォームとして更なる飛躍をされることを期待しております。

JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社 代表取締役CEO 鑓水 英樹氏

トレンド Express 社は、独自開発のソーシャルビッグデータ解析技術を軸にした越境ビジネスプラットフォームをコアに、多面的なブランディングプロモーション支援を通じて、日本発の優れたブランド・プロダクトの海外拡販事業に取り組んでいます。今回の出資を通して、日本企業の競争力強化と外需取り込みによる日本経済の活性化の一翼を担い、当社ミッションである「人と世界をつなぐ」の実現に向けて邁進されることを期待しております。

WMパートナーズ株式会社 代表取締役社長 徳永 康雄氏

トレンドExpress社は長年蓄積してきたデータ収集・解析技術の強みを活かし、日本ブランド等の中国を中心とした海外販路拡大の支援を通じて「Globalization」「Sustainability」「Diversity」の社会課題に取り組んでいます。
日本を代表する企業を目指すべく、事業成長の加速と共に、社会課題への取り組みについても支援させていただきます。

株式会社エアトリ 代表取締役社長 兼 CFO 柴田 裕亮氏

中国を中心とした越境マーケティング事業へのニーズはますます高くなると期待しています。コロナ禍を乗り越え、事業構造の転換から飛躍しつつあり、濱野社長を中心とした経営陣の皆様の力で成長が加速しています。今後の成長戦略に期待し、今回追加出資をさせて頂くことになりました。エアトリグループのネットワークを活用し、トレンドExpress社の更なる成長のご支援をして参ります。

株式会社MTG Ventures 代表取締役 藤田 豪氏(写真左)、代表パートナー 伊藤 仁成氏(写真右)

VITAL LIFEを世界中の人々に。
前回ラウンドに続く追加投資をさせて頂きました。濱野代表や経営チームの卓越した経営力や事業推進力によって生み出された越境プラットフォームは日本と世界を繋ぐ不可欠な存在に成長していくことでしょう。今後もトレンドExpress社と共に、日本発の世界展開に挑戦して参ります。

サファイア・キャピタル株式会社 代表取締役 山田 泰生氏

株式会社トレンドExpress濱野社長をはじめとした経営陣、役職員の皆様の、中国ECマーケット参入への革新的かつ真摯な取り組みを御支援させてもらう機会を頂きました。中国EC市場は日本企業に取り未開拓の領域も多く、同社のサービスは日本企業の中国進出をサポートし、更なる飛躍を遂げるための不可欠な存在であると考えております。本件投資により、同社が事業基盤を強化し、企業価値向上のための成長加速をすることを支援します。

電通ベンチャーズ マネージング・パートナー 笹本 康太郎氏

クロスボーダーのソーシャルコマース領域は、未来のマーケティングを考える上で最も魅力的な最前線の一つであり、ここにテクノロジーとデータを掛け合わせて切り込んでいく当社の取り組みに大きな可能性を感じています。持ち前のアジャイルなビジネス開発力を武器に今後も進化を続けられるであろう当社のチャレンジを、全力でサポートさせていただきます。

DIMENSION株式会社 代表取締役社長 宮宗 孝光氏

濱野社長をはじめとする誠実で熱量・組織力の高いチームのクロスボーダーBizの取り組みを後押しすべく、出資をさせて頂きました。我々自身の「上場企業からのカーブアウト経験」や「その後」なども共有しながら、濱野さん達の経営推進をアシストしていきます。

【主な沿革】

2022年1月「抖音(Douyin)」が手がける越境EC「抖音電商全球購(Douyin EC Global)」への出店支援を本格開始
2021年9月中国SNS・ECを定点観測・分析する新サービス「数慧洞見-Data Vision-」発表
2021年2月「抖音(Douyin)」などの配信サービスを提供するプラットフォームOceanEngineJapan2021年度「認定代理店制度」にて、日本企業唯一となる最上位格「ダイヤモンド」を受賞
2020年11月インバウンドに代わる日本ブランドと中国消費者の接点作りを支援する「意中盒(イーヂョンフー)」発表
2020年9月代表の濱野が「NewsPicks NewSchool」新講座「ニューチャイナ・マーケティング」のプロジェクトリーダー(講師)に就任
2019年12月中国企業のM&Aを発表(自社中国100%子会社と協業先企業を経営統合)
2019年10月日本郵政キャピタルをリード投資家としたシリーズBの資金調達を実施
2018年4月越境ECプラットフォーム「越境EC X(クロス)」を発表
2017年11月DNXVenturesをリード投資家としたシリーズAの資金調達を実施
2017年1月株式会社ホットリンクから分社化
2015年11月株式会社ホットリンク(東証マザーズ3680)の新規事業として立ち上げ

 

 

株式会社NOVARCA

NOVARCAは、「国境の先に、新常識を。」をミッションに、日本企業の中国を中心とする世界市場での成長を促進するビジネスプラットフォームを提供しております。ソーシャルビッグデータを活用した調査・分析、戦略立案、プロモーション、流通拡大など、中国ビジネスに関わるエコシステムを構築・提供することで、日本企業の中国やグローバル事業の成長を支えます。

【事業内容】
中国を中心に世界市場での成長を支えるプラットフォームサービス
・ソーシャルコマースを活用した流通販売支援
・データを活用した総合的なマーケティング・プロモーションの立案・実行支援

設立日:2015年11月
資本金:27億5,536万円(資本準備金等含む)
代表者:代表取締役社長CEO 濱野 智成
企業サイト:https://www.novarca.jp/
Twitter:https://twitter.com/NOVARCA_jp
Facebook:https://www.facebook.com/novarcajp